新型コロナウイルス感染症の流行開始から2年以上が経ち私たちの行動様式は大きく変化した。医学祭実行委員会の活動も変容を強いられることとなったが、その中で学外への宣伝活動を担う広報班班長の小川裕美佳さん(医学部医学科4年:取材当時)に、広報班の活動について取材した。〜公式ホームページではどのような情報が発信されますか〜企画の紹介や最新情報を随時更新していく予定です。勿論それだけではなく、医療に関する記事や動画など自宅でも楽しめるようなコンテンツをどんどん投稿していこうと思っていますので、楽しみにお待ちいただけるとありがたいです。〜広報班の活動内容について教えてください〜医学祭全体の広報活動を担っており、医学祭を皆さんに知っていただくための活動を行なっています。 街中で見かけるような広告からSNS広告の作成まで幅広く扱っています。〜前回(2019年10月)まではなかった新しい試みなどはありますか〜やはり3年前とは生活様式が変わってしまったので、広報活動も新しいスタイルに合わせたものをやりたいと思っています。今回の医学祭では各企画班が対面だけではなくオンラインでも参加できるものを多く用意していますので、仙台に来られない方々にも楽しんでいただけるように広報活動も工夫しています。地域の方々だけでなく全国的に東北大学医学祭を知っていただけるように公式ホームページを開設したりSNS(編集註:TwitterとFacebook)での活動に力を入れたりしているという点が前回とは大きく異なります。〜公式ホームページではどのような情報が発信されますか〜企画の紹介や最新情報を随時更新していく予定です。勿論それだけではなく、医療に関する記事や動画など自宅でも楽しめるようなコンテンツをどんどん投稿していこうと思っていますので、楽しみにお待ちいただけるとありがたいです。〜広報の仕事の中で大変なことを教えてください〜どんな広報活動をしたら多くの方に情報が届くのかを常に考えなければいけないというのが大変なところで、それを考えた上で行動を起こさなければいけないのはとても難しいところだと思います。私たちはあくまで学生であり広告や宣伝のプロではないのでしばしば困ることがあります。そういう時でも、実行委員の中で知恵を出し合ったり、詳しい方のお力添えをいただいたりして出来るだけ多くの方に情報をお届けできるように工夫しています。この2年ほどで大きく変わった新しい生活スタイルに合わせた広報活動を、という目標の元取り組んでいるので、是非応援していただけたら嬉しいです。〜小川さんは前回の医学祭でも広報班に所属していましたが、広報活動のやりがいとは何でしょうか〜前回、医学祭のチラシを持って遊びに来てくれたお子さんがいました。その時に「チラシを見て、楽しみにして来てくれたんだな」と喜びを感じたことを覚えています。チラシを持っているのを見たのはその子一人だけでしたが、「こういう小さなお子さんにも伝わっているんだな」と思うと同時にすごくやりがいを感じましたし、今回の活動のエネルギーというか、モチベーションにもつながっています。〜最後に、今後の広報活動の予定を教えてください〜開催まであと8ヶ月余りとなりました(編集追記:取材日は2022年1月27日)。企画や記事などの最新情報は公式ホームページやSNSで公開していく予定です。また、夏頃から、仙台在住の方は街中で医学祭のポスターを見かけることがあるかと思います。外出するときは是非、聴診器をモチーフにした水色のイラストを目印に探してみてください。どのような開催形式になるかはまだ分かりませんが、より多くの皆様に医学祭を楽しんでいただけたらと思います。 第25回 東北大学医学祭ロゴ【救命救急と医療安全の碑】 小川さんにとって、救命救急と医療安全の碑は「高校生の時に設立背景を知り感銘を受け、ぜひ東北大学で臨床と研究を両立したいと考えるようになったきっかけの場所であり、今でも初心を思い出すことができる大切な場所」だという。 1999年6月、東北大学病院前で起きた交通事故をきっかけに、救命救急と医療安全に対する決意を示すモニュメントとして建てられた。
今年(2022年)開催される東北大学医学祭。 第25回を迎えるこのイベントの顔となるのが、実行委員長を務める井手田凌さん(医学部医学科4年生:取材当時)だ。 >実行委員長挨拶 80人を超える実行委員を統括する実行委員長という立場にある井手田さんに、医学祭全体についての想いを取材した。 〜医学祭開催に向けて活動できている今現在の率直な気持ちを教えてください〜 まずは「よかったな」と思っています。 やはりこの2年間、新型コロナウイルスの影響がさまざまなところに現れてきたので、この医学祭もどういう形で開催できるのかわからず、どうしようかなと思う時期もありました。 しかし、医学祭に限らず日頃の授業・学習などにおいても、オンラインの技術を駆使して、離れていても繋がることのできる、そういった技術というか、流れ、雰囲気のようなものが世の中に出てきています。 それを生かして、まさに今医学祭実行委員のメンバーがさまざまな工夫を考えながら動いてくれています。 どのような形になるかはまだわかりませんが、この時代だからこその医学祭を開催できるのではないか、と非常に楽しみにしているところです。 〜今回のテーマ「Connect 〜私と医療と世界と〜」にはどのような想いが込められていますか〜 なかなか物理的に人に会いにくい時代になってしまったので、人と人との距離が離れてしまう不安、寂しさといったものが皆様一人ひとりの中にあると思います。 そういった中でも先ほど述べたようなオンラインで繋がる新しい技術のおかげで、「せめて心の距離は離れないように」ということができるようになってきました。 医学祭についても、例年通り沢山のお客様にキャンパスへご来場いただければそれは一番喜ばしいことですがそのような開催が難しいことも考えられます。 ただ、たとえそうなって物理的に離れてしまっても心の距離は近くにあってほしい。 そして医学祭が心の距離を縮めるお手伝いをしたい、という想いが込められています。 そしてそれはご来場の皆様と私たち、及び東北大学の距離だけではなく、皆様に医療というものをより身近に感じていただきたい、という想いもこめてこのテーマに決定しました。 〜前回(2019年10月)も実行委員として参加されている井手田さんですが、今回、実行委員長としてどのように医学祭と関わっていますか〜 学生生活や大学の研究成果を知っていただくことで、医療を身近に感じていただくための場を作りたい、という気持ちは前回と変わりません。 それに加えて今回は実行委員長という立場で参加していますので、もう少し全体を俯瞰してバランスを考えるように努めております。 例えば企画内容に偏りがないか、より多くの人に楽しんでいただくためにはどうすれば良いか、実行委員の間でのスムーズな連携のためには何が必要か、などですね。 委員長という立場を任せていただいた以上、良いものを届けるだけでなく、メンバー一人一人が最大限実力を発揮できるような環境づくりをしたいと思っています。 ご来場の皆様と開催する私たち、双方の楽しみを最大化したい、という気持ちは実行委員長を務める今回ならではの気持ちですね。 〜医学祭全体について、前回との違いや、前回にはなかった運営上の工夫などがあれば教えてください〜 やはり新型コロナウイルスの影響は語らずにはいられません。 つい先日(編集追記:取材日は2021年12月23日)もオミクロン株の市中感染疑いが日本国内にも現れるなど、状況が目まぐるしく変わる世の中になり、来月再来月のことなど予想がつかない状態が長く続いています。 そのような中でも手探りで準備を進めていかなければならないのは前回との大きな違いだと思います。 前回も、1日目(2019年10月12日)に台風19号により中止に追い込まれるというトラブルはありました。 それと比べると今回は、変化はあるもののある程度の対策を立てることが可能ですので、様々なパターンを想定しながら実行委員のメンバーと協力して企画準備をしているというのは今回の運営上の工夫と言っても良いかもしれません。 また、オンラインで繋がる技術を活用しているというのも今回からの工夫ですね。 通話アプリを使って定期ミーティングを実施したり、ビジネスチャットツールを使って議事録や情報を共有したりしています。 〜最後に、医学祭の宣伝をお願いします〜 ご来場の皆様には医療を身近なものとして感じていただきたいです。 つまり、医療は決して怪我や病気を抱えた人だけのものではなく、皆様の生活の一部にある要素だということです。 医学祭を通じて、何か少しでも日常に取り入れることのできるものを持ち帰っていただけたらな、と思っております。 総務や各企画の班長をはじめ、実行委員にはアイデアや実行力を兼ね揃えたメンバーが揃っています。 彼らが工夫を凝らした企画をまずは楽しんでもらって、その上でご自分の生活に役立つエッセンスのようなものを見つけていただけたら幸いです。 この医学祭は全学の学園祭である東北大学祭とはまた違ったイベントなので、医学祭ならでは、と思えるようなお土産をお持ち帰りいただければと思っております。
新型コロナウイルス感染症の流行開始から2年以上が経ち私たちの行動様式は大きく変化した。医学祭実行委員会の活動も変容を強いられることとなったが、その中で学外への宣伝活動を担う広報班班長の小川裕美佳さん(医学部医学科4年:取材当時)に、広報班の活動について取材した。〜公式ホームページではどのような情報が発信されますか〜企画の紹介や最新情報を随時更新していく予定です。勿論それだけではなく、医療に関する記事や動画など自宅でも楽しめるようなコンテンツをどんどん投稿していこうと思っていますので、楽しみにお待ちいただけるとありがたいです。〜広報班の活動内容について教えてください〜医学祭全体の広報活動を担っており、医学祭を皆さんに知っていただくための活動を行なっています。 街中で見かけるような広告からSNS広告の作成まで幅広く扱っています。〜前回(2019年10月)まではなかった新しい試みなどはありますか〜やはり3年前とは生活様式が変わってしまったので、広報活動も新しいスタイルに合わせたものをやりたいと思っています。今回の医学祭では各企画班が対面だけではなくオンラインでも参加できるものを多く用意していますので、仙台に来られない方々にも楽しんでいただけるように広報活動も工夫しています。地域の方々だけでなく全国的に東北大学医学祭を知っていただけるように公式ホームページを開設したりSNS(編集註:TwitterとFacebook)での活動に力を入れたりしているという点が前回とは大きく異なります。〜公式ホームページではどのような情報が発信されますか〜企画の紹介や最新情報を随時更新していく予定です。勿論それだけではなく、医療に関する記事や動画など自宅でも楽しめるようなコンテンツをどんどん投稿していこうと思っていますので、楽しみにお待ちいただけるとありがたいです。〜広報の仕事の中で大変なことを教えてください〜どんな広報活動をしたら多くの方に情報が届くのかを常に考えなければいけないというのが大変なところで、それを考えた上で行動を起こさなければいけないのはとても難しいところだと思います。私たちはあくまで学生であり広告や宣伝のプロではないのでしばしば困ることがあります。そういう時でも、実行委員の中で知恵を出し合ったり、詳しい方のお力添えをいただいたりして出来るだけ多くの方に情報をお届けできるように工夫しています。この2年ほどで大きく変わった新しい生活スタイルに合わせた広報活動を、という目標の元取り組んでいるので、是非応援していただけたら嬉しいです。〜小川さんは前回の医学祭でも広報班に所属していましたが、広報活動のやりがいとは何でしょうか〜前回、医学祭のチラシを持って遊びに来てくれたお子さんがいました。その時に「チラシを見て、楽しみにして来てくれたんだな」と喜びを感じたことを覚えています。チラシを持っているのを見たのはその子一人だけでしたが、「こういう小さなお子さんにも伝わっているんだな」と思うと同時にすごくやりがいを感じましたし、今回の活動のエネルギーというか、モチベーションにもつながっています。〜最後に、今後の広報活動の予定を教えてください〜開催まであと8ヶ月余りとなりました(編集追記:取材日は2022年1月27日)。企画や記事などの最新情報は公式ホームページやSNSで公開していく予定です。また、夏頃から、仙台在住の方は街中で医学祭のポスターを見かけることがあるかと思います。外出するときは是非、聴診器をモチーフにした水色のイラストを目印に探してみてください。どのような開催形式になるかはまだ分かりませんが、より多くの皆様に医学祭を楽しんでいただけたらと思います。 第25回 東北大学医学祭ロゴ【救命救急と医療安全の碑】 小川さんにとって、救命救急と医療安全の碑は「高校生の時に設立背景を知り感銘を受け、ぜひ東北大学で臨床と研究を両立したいと考えるようになったきっかけの場所であり、今でも初心を思い出すことができる大切な場所」だという。 1999年6月、東北大学病院前で起きた交通事故をきっかけに、救命救急と医療安全に対する決意を示すモニュメントとして建てられた。
今年(2022年)開催される東北大学医学祭。 第25回を迎えるこのイベントの顔となるのが、実行委員長を務める井手田凌さん(医学部医学科4年生:取材当時)だ。 >実行委員長挨拶 80人を超える実行委員を統括する実行委員長という立場にある井手田さんに、医学祭全体についての想いを取材した。 〜医学祭開催に向けて活動できている今現在の率直な気持ちを教えてください〜 まずは「よかったな」と思っています。 やはりこの2年間、新型コロナウイルスの影響がさまざまなところに現れてきたので、この医学祭もどういう形で開催できるのかわからず、どうしようかなと思う時期もありました。 しかし、医学祭に限らず日頃の授業・学習などにおいても、オンラインの技術を駆使して、離れていても繋がることのできる、そういった技術というか、流れ、雰囲気のようなものが世の中に出てきています。 それを生かして、まさに今医学祭実行委員のメンバーがさまざまな工夫を考えながら動いてくれています。 どのような形になるかはまだわかりませんが、この時代だからこその医学祭を開催できるのではないか、と非常に楽しみにしているところです。 〜今回のテーマ「Connect 〜私と医療と世界と〜」にはどのような想いが込められていますか〜 なかなか物理的に人に会いにくい時代になってしまったので、人と人との距離が離れてしまう不安、寂しさといったものが皆様一人ひとりの中にあると思います。 そういった中でも先ほど述べたようなオンラインで繋がる新しい技術のおかげで、「せめて心の距離は離れないように」ということができるようになってきました。 医学祭についても、例年通り沢山のお客様にキャンパスへご来場いただければそれは一番喜ばしいことですがそのような開催が難しいことも考えられます。 ただ、たとえそうなって物理的に離れてしまっても心の距離は近くにあってほしい。 そして医学祭が心の距離を縮めるお手伝いをしたい、という想いが込められています。 そしてそれはご来場の皆様と私たち、及び東北大学の距離だけではなく、皆様に医療というものをより身近に感じていただきたい、という想いもこめてこのテーマに決定しました。 〜前回(2019年10月)も実行委員として参加されている井手田さんですが、今回、実行委員長としてどのように医学祭と関わっていますか〜 学生生活や大学の研究成果を知っていただくことで、医療を身近に感じていただくための場を作りたい、という気持ちは前回と変わりません。 それに加えて今回は実行委員長という立場で参加していますので、もう少し全体を俯瞰してバランスを考えるように努めております。 例えば企画内容に偏りがないか、より多くの人に楽しんでいただくためにはどうすれば良いか、実行委員の間でのスムーズな連携のためには何が必要か、などですね。 委員長という立場を任せていただいた以上、良いものを届けるだけでなく、メンバー一人一人が最大限実力を発揮できるような環境づくりをしたいと思っています。 ご来場の皆様と開催する私たち、双方の楽しみを最大化したい、という気持ちは実行委員長を務める今回ならではの気持ちですね。 〜医学祭全体について、前回との違いや、前回にはなかった運営上の工夫などがあれば教えてください〜 やはり新型コロナウイルスの影響は語らずにはいられません。 つい先日(編集追記:取材日は2021年12月23日)もオミクロン株の市中感染疑いが日本国内にも現れるなど、状況が目まぐるしく変わる世の中になり、来月再来月のことなど予想がつかない状態が長く続いています。 そのような中でも手探りで準備を進めていかなければならないのは前回との大きな違いだと思います。 前回も、1日目(2019年10月12日)に台風19号により中止に追い込まれるというトラブルはありました。 それと比べると今回は、変化はあるもののある程度の対策を立てることが可能ですので、様々なパターンを想定しながら実行委員のメンバーと協力して企画準備をしているというのは今回の運営上の工夫と言っても良いかもしれません。 また、オンラインで繋がる技術を活用しているというのも今回からの工夫ですね。 通話アプリを使って定期ミーティングを実施したり、ビジネスチャットツールを使って議事録や情報を共有したりしています。 〜最後に、医学祭の宣伝をお願いします〜 ご来場の皆様には医療を身近なものとして感じていただきたいです。 つまり、医療は決して怪我や病気を抱えた人だけのものではなく、皆様の生活の一部にある要素だということです。 医学祭を通じて、何か少しでも日常に取り入れることのできるものを持ち帰っていただけたらな、と思っております。 総務や各企画の班長をはじめ、実行委員にはアイデアや実行力を兼ね揃えたメンバーが揃っています。 彼らが工夫を凝らした企画をまずは楽しんでもらって、その上でご自分の生活に役立つエッセンスのようなものを見つけていただけたら幸いです。 この医学祭は全学の学園祭である東北大学祭とはまた違ったイベントなので、医学祭ならでは、と思えるようなお土産をお持ち帰りいただければと思っております。