挨拶

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第25回東北大学医学祭
実行委員長

井手田凌

(医学部医学科5年)

 皆様初めまして。第25回医学祭実行委員長をさせていただいております、井手田凌と申します。この度、委員長という立場で医学祭に関わることができて大変嬉しく思います。医学祭は、これまで24回の歴史を持つ行事です。しかし、今回の医学祭は今までのものとは一味違い、新型コロナウイルス感染症の影響の中という前代未聞の状況で準備に臨んでおります。様々な困難はありますが、実行委員メンバー一丸となって活動を進めていく所存でございます。また、このようなご時世だからこそ培われたノウハウも生かして、全国どこにいても参加できるオンライン企画も準備中です。参加者の皆様が安全に、そして心から楽しんでいただけるよう、準備を進めてまいりますので、続報をお待ちいただきつつ、ご参加を検討いただければ幸いです。

 109日・10日は星陵キャンパスで、そして画面の前でお会いしましょう。医学祭を経て、皆様が生活の中で生かせる情報や、楽しい思い出を少しでも持ち帰ってくだされば、これに勝る喜びはありません。

医学祭実行委員会 顧問
器官解剖学分野 教授

大和田祐二

東北大学医学部医学祭は、3年に1度開催される一大イベントで、本学医学部の歴史とともに回数を重ね、25回目を迎えます。魅力あるプログラムの企画と実現に向けて準備に奔走してきた実行委員会および関与するすべての学生諸君に、心から敬意を表します。

今回の医学祭のテーマは、“Connect〜私と医療と世界と〜”です。地域の方々に星陵キャンパスを開放し、講演や展示を通じて、医療課題への理解を深め、医学生のみならず市民との交流を図ろうとする、学生の強い思いがストレートに表現されています。

私たちはコロナ感染症の拡大をきっかけに、医学や医療の問題は医療者だけが論じるだけでは不十分であり、地域や世界レベルで総力をあげて解決を図る必要があることを痛感しました。この医学祭では、学生諸君の医学・医療に対する姿勢、考え方、意気込みを、存分に社会に向けって発信するとともに、来場された様々な背景をもつ方々からの情報を受信することで医療者以外の視点を学んで欲しいと願っています。

すべての企画は、来場者の皆さまの楽しい顔や真剣な顔を思い浮かべながら学生諸君が知恵を絞って練り上げられたものばかりです。従来であれば多くの市民を集め大いに盛り上がるはずの素晴らしい企画も、コロナ感染防止の観点から準備の段階でやむを得ず大きな修正を余儀なくされたものあるかと思います。私はこれまで、教員の立場から医学祭のサポートをさせていただきましたが、日日刻刻と変化するコロナの感染状況に不安を抱きながら万全の準備を進めてきた学生諸君は、この医学祭を契機に社会人として大きく成長し、講義室では決して得ることのできない大切な宝物を見つけてくれることと思います。医学祭の大成功を祈っております。